ペイディは、お買い物の利用代金を翌月にまとめて支払うことができる「あと払い」決済サービスです。
メールアドレスと携帯電話番号だけで使用できるため、とても便利で人気のアプリです。
しかし支払い期限が過ぎると、クレジットカードやローンなどと同じく、遅延損害金が発生したり、支払いを催促するメールが届くようになります。
支払わずに放置していると、滞納期間次第では「金融事故」扱いとなり、いわゆるブラックリスト入りすることがあります。
この記事では、支払い期限が過ぎた場合の流れや、対処方法などを詳しく解説していますので、参考にしてください。
ペイディの支払期限はいつ?
「コンビニ払い」と「銀行振込」の支払い期日は、翌月の10日です。「口座振替」の場合は、翌月12日(金融機関休業日の場合は翌営業日)に引き落とされます。
ペイディの支払期限を過ぎたらどうなる?
ペイディの支払期限が過ぎた場合は、以下のような流れになります。
- 遅延損害金が発生する
- 支払いを催促するSMSやメールが届く
- 電話での督促、自宅や勤務先に督促状が届く
- 個人信用情報機関に「異動」が登録される
- 弁護士から督促がくる
- 裁判となり、財産の差し押さえが行われる
遅延損害金が発生する
支払期限を過ぎた翌日から遅延損害金が発生し、元金と一緒に請求されます。
年率は14.6%となり、元金×14.6%÷365日×延滞日数=遅延損害金となります。
【例】3万円を滞納した場合は、以下の通りになります。
滞納1日目 30,000円×14.6%÷365日×1日=12円
滞納10日目 30,000円×14.6%÷365日×10日=120円
滞納30日目 30,000円×14.6%÷365日×30日=360円
催促のSMSやメールが届く
支払期限が過ぎると翌日から支払いを催促するメールが届くようになります。しばらくの間、数日おきに「ペイディの支払い期日を過ぎています。ご確認の上、お支払いください。」といったメッセージが届きます。
たかが数日と考えて何度も支払期限を守らずにいると、信用情報に影響がでますので、速やかに支払いを済ませましょう。
自宅や勤務先に督促状が届く
メールでたびたび催促がきますが、さらに電話がくるようになります。1ヵ月から2ヵ月程度滞納すると、ハガキで督促状が届きます。自宅や勤務先にハガキが届くため、家族や職場の人に滞納していることがバレてしまう可能性があります。
また電話やハガキを無視し続けると、訴訟を起こされて、財産が差し押さえられる可能性があります。
個人信用情報機関に「異動」が登録される
ペイディは「CIC」と「JICC」という個人信用情報機関に加盟しており、ペイディプラスを利用すると、ペイディを利用した情報も信用情報として登録されます。
なお一括払いのペイディは、メールアドレスと携帯電話番号だけで手続きが行われているため、個人信用情報機関のチェックや登録が行われていません。
支払いを長期間(61日以上)滞納すると、個人信用情報機関へ「異動」として記録されて、いわゆるブラックリスト入りの状況となります。情報は共有されていますので、完済してから5年間はクレジットカードや銀行のローンなどの審査が通らなくなり、既に持っているクレジットカードも使えなくなる場合もあります。このように長期間の滞納は、ペイディに限らず他の取引にも大きく影響を及ぼします。
一括払いのペイディの場合でも、滞納が続くと法的処置を取られる可能性があり、その場合は個人信用情報にも影響が及びます。
弁護士から督促がくる
未払いの状況が続くと、ペイディが弁護士へ未払い金回収の依頼を行うため、弁護士から督促の連絡がくるようになります。連絡の手段は、はがきや電話、SMSなどです。この時点で法的手続きがいつ開始されても不思議ではない状況ですから、弁護士からの連絡を無視することは大変危険です。
連絡を無視し続けると、弁護士は裁判所を通じて法的手段を取ってきますので、手遅れになる前に連絡には対応するようにしましょう。
裁判となり、財産の差し押さえが行われる
ここまでくると最終段階となり、ペイディ側から「支払督促」の請求を裁判所に対して行います。裁判所から「未払い金を支払いなさい」という通知が届き、14日以内に異議申し立てを行わないと、いよいよ財産(現金、預金、不動産、ブランド品、貴金属、自動車など)の差し押さえが行われることになります。
財産の差し押さえは、給料に対しても行うことができるため、勤務先にもバレてしまうことになり、会社での信用を失うことになるでしょう。
法的処置が行われるタイミングは、滞納している金額や期間などの状況によりさまざまです。このように手遅れになる前に、できるだけ早く対処することが重要です。
ペイディ支払期限を過ぎた場合の支払い(対処)法
- ペイディのカスタマーサポートへ連絡する
- カードローンを利用する
- 給料前払いや日雇いのアルバイトをする
- 家族や知人にお金を借りる
- 不用品などを売る
- 弁護士へ相談する
ペイディのカスタマーサポートへ連絡する
期限を過ぎても支払える見込みがない場合は、事前にペイディのカスタマーサポートへ連絡しましょう。数日程度であれば支払期日を延長してもらえる場合があり、催促のメールや電話を回避できる可能性があります。ただし、延長した期日に必ず支払える場合のみ、相談するようにしてください。
支払えないとわかった時点で、早めに連絡することが重要です。
カードローンを利用する
どうしても支払えない場合は、カードローンで一時的にしのぐ方法があります。カードローンを利用してペイディの未払い金を返済することで、実質支払期日を延長することができますので、給料日まで返済を先延ばしにしたい場合などは有効な手段といえます。
ただし、カードローンの金利は高くなるため、返済の見込みがない場合はおすすめできません。一部の大手消費者金融では、初回に限り30日間は利息の負担がなく借入することが可能ですから、無利息期間内で返済できる場合のみ利用するようにしましょう。
給料前払いや日雇いのアルバイトをする
給料を前払いしてくれるアルバイトや、日雇いアルバイトなどの仕事がありますので、ダブルワークなどで収入を増やして返済する方法があります。日中働いている人は、夜勤などもありますので身体に無理のない範囲で検討しましょう。また、働く場合は会社の就業規則に違反していないか確認が必要です。
家族や知人にお金を借りる
どうしてもお金が用意できない場合は、家族や知人から借りることも検討しましょう。
ただし、人間関係を壊してしまう可能性がありますので、あまりおすすめはできません。
それでも借りる場合は、借用書などを用意して返済期限は必ず守りましょう。
不用品などを売る
利用していない洋服やバック、貴金属などを、売却してお金を工面する方法があります。メルカリなどは入金されるまでに時間が掛かるため注意が必要です。
弁護士へ相談する
どうしても支払いができない場合は、早めに弁護士へ相談しましょう。支払いのために、ほかの業者から借金を続けていると、どんどん借金が膨らみ状況が悪化することになります。
弁護士へ対応を依頼すると、支払いの催促がなくなり、あなたの希望に沿った解決策を提案してもらうことが可能になります。
借金問題や債務整理の相談窓口は多くあり、無料で対応しているところもあります。初期費用を抑えることができますので、そちらも活用しましょう。
まとめ
ペイディの支払い期限を過ぎた場合の流れと、対処方法について解説してきました。
ペイディは、お金がない時でも今すぐ買い物ができるためとても便利なアプリですが、支払期限を過ぎてしまうと遅延損害金が発生してしまいます。
遅延損害金を払えばいい、と放置したままでいると信用情報に影響を及ぼし、クレジットカードやローンの審査に通らなくなります。
そのため支払いが難しい場合は、早めに対処することが重要です。まずはペイディのカスタマーサポートへ連絡する、カードローンを利用する、前払いや日雇いのアルバイトをする、家族や知人に借りる、不用品を売る、弁護士に相談するなどの対処法があります。
問題を適切に解決するためにも、自身の状況を正確に把握して、早期の対応を心掛けましょう。
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